バイオロギング
移動経路
帰巣行動
時間認知, 空間認知
海鳥



いま知りたいこと(2020年1月13日現在)

自分の中の一番底の部分でずっと気になっているのは、

  • 動物たちにとって世界はどのようなものなのか?
  • 動物たちは世界をどのように捉えているのか?

ということのような気がします。

今は特に、移動に関わる知覚や認知能力に興味を持っています。移動というのは多くの場合、離れた場所にある資源の獲得や今いる場所にある危険の回避を目的になされていて、動物の生存や繁殖の基盤となる重要な行動です。

私の研究では、海鳥の移動、特に帰巣行動を対象としています。繁殖期の海鳥は、時に巣から数百km以上も離れた海域まで餌を取りに出かけては帰ってくるという移動を繰り返します。

そのような移動をしている時の経路や運動を"データロガー"と呼ばれる動物搭載型の記録計を使って計測し(=バイオロギング)、大量のデータから行動パターンをあぶり出す、という研究をこれまで続けてきました。

これからはバイオロギング以外の手法も積極的に取り入れて、

  • 何を手掛かりに帰巣のタイミングとルートを選んでいるか
  • 何が帰巣のタイミングとルートの制約となっているか
  • どういう経緯を経て帰巣の時空間パターンが形成されてきたか

に迫りたいと考えています。



(2021.10.19)
現時点での動物観とバイオロギング観について書きました → note記事へのリンク

動物とは、
・資源や安全な場所を求めて移動する生き物
・うまくやれる領域内に留まれる生き物
である。

そして「うまくやれる領域」と「うまくやる方法」は、身体の構造や知覚特性などの動物自身のスペックと環境の組み合わせでおおよそ決まる。結果として、動物は環境に転がされている球のように(自由に行動を選んでいるのではなく選ばされているように)見える。

そしてバイオロギングとは、「うまくやれる領域」の輪郭を記録する方法である。

のではないかと考えております。



研究対象種


エンペラーペンギン
[南極マクマード海峡, アメリカ基地]


オオミズナギドリ 
[岩手県船越大島;岩手県三貫島;伊豆諸島御蔵島]

 

キングペンギン
[亜南極クロゼ諸島ポゼッション島, フランス基地]


オニアジサシ
[Fågelsundet, スウェーデンバルト海沿岸;Soderskar, フィンランドバルト海沿岸]


ニシセグロカモメ, オオカモメ, セグロカモメ, カモメ
[Fågelsundet, スウェーデンバルト海沿岸]


アデリーペンギン
[南極デュモンデュルビル基地, フランス基地;南極昭和基地, 日本基地]


ウトウ
[北海道天売島]


ニワトリ
[宮城県仙台市]



調査地

↓ 黄色い☆は自分で行ったことがある場所、緑の☆はデータだけもらった場所